当時20代後半だった私は家賃が勿体ないと思い、住み込みのリゾートバイトをしていました。
その時に働いていたホテルでの出来事なのですが、なかなか癖の強いお客様が多くいらっしゃいましたのでいくつかご紹介をしようかと思います!!
働いていたホテルの特長
あまり詳しく書いてしまうとどこのホテルで働いていたかバレてしまうので、ぼかしながら挙げていこうかと思います。
比較的温泉が有名なところ。
ホテルは50室以上100室以下の大きさ。
建物自体は数百年前に建てられた歴史ある旅館。
10年以上前に経営者が変わり改装されまくっているので初期の原型は無くなっている。
料理はバイキングのみで時間は固定。
周りのホテルより価格設定が安い。
温泉街は廃れてはいるが、意外と昼間は人で賑わっている。
観光用の100円バスが走っている。
こんな感じの所でした。
では実際にどんなお客様がいらっしゃったのか書いていきますね!
ホテルで言われたお客様からの無理難題!!
予約電話にて
女性からのご要望
- 2名1室
- 朝夕食事付希望
- ただしバイキングは嫌だ
- どうしてもと言うなら1人分を皿に盛って準備しておいて
どういうことか聞いてみると、お客様曰く
バイキングだと食べる量が制御出来ずに食べ過ぎてしまって具合が悪くなってしまうから嫌だ
と言うことでした。
いやいやそんな理由って・・・(^_^;)
勿論1人分をホテル側で用意するようなサービスもしていないので断りました。
このお客様は少しごねた後、最終的にはご予約を入れて下さって宿泊をされていきました。
チェックアウトの際も普通に歩いていたので問題ないでしょう。
食べる量は自分のお腹と相談してください。
男性からのご要望
- 4名1室
- 夜遅くなるから夕食は不要
- 翌朝は5時に出発
- 朝食を4時半に作っておいてほしい
- ダメならおにぎりを準備しろ
ホテルの食事時間は固定です。
通常7時からなので4時半になんかスタートは出来ません。
ホテルの近くにコンビニがあるのでそこをご案内したのですが、
朝買いに行くのが面倒だから
と拒否。
冷蔵庫があるから来るときに買ってきて保存することも可能だと案内してもそれも拒否。
そして遂には
おにぎり作っておいて朝渡してよ
と言ってきました。
だだをこねる子供と話している気持ちになりましたね。
このお客様は素泊まりで宿泊することになったのですが、ホテルに来てからも朝ごはんを準備してほしいと何度も言ってきていました。
こういうお客様はホテル側でブラックリストに入れられるので気を付けて下さい。
サラリーマンからのご要望
- すでに予約済みである社員旅行のお客様
- 宿泊は2週間後
- 幹事さんからホテルの名前と場所を聞いたが初めて行くところだから分からない
- 東京駅からの行き方を今すぐ調べて口頭で答えろ
- 時間やホームも全部調べろ
何故幹事に聞かない!!
それが素直な感想でした。
結構上から強く言ってくるお客様で、
お前のところ使ってやるんだからそこまでするのが普通だろ
と言われましたね。
東京駅からホテルまでだと新幹線、電車、バスを結構乗り継いで来ないといけないのですが、「今すぐ口頭で答えろ」と命令口調で言われてイラっとした私は乗り換えアプリでさっさと調べて淡々と答えてやりました。
おそらくこの方は会社の偉い人なんでしょうね。
いつも部下にこうやって命令してるんだろうなあ。
絶対そんなところで働きたくない!!
自称創業者の親族からのご要望
- 満室の日の宿泊希望
- 創業者の親族であるというお客様
- 懐かしくなったから遊びに行きたい
- 特別室に宿泊させて
- 空いてないんだったら他のお客さんをキャンセルして
創業者の親族って言われてももう売り払われたホテルなので関係ないのです。
特別扱いなんてしないですし、すでに宿泊のご予約を頂いているお客様分をキャンセルするなんて言語道断です。
こちらのお客様にはご予約を丁重にお断りさせていただきました。
フロントにて
男性からのクレーム①
- ホテルのご飯やお風呂はとても満足している
- テレビや雑誌で見て素敵な観光地だと思ったから遊びに来た
- 急坂が多くて外に遊びに行けない
- 歩くのが好きだから観光バスに乗るのは嫌だ
ホテルは山奥にあるので道は全て坂道です。
むしろ坂道が沢山あることが特徴的な観光地です。
テレビで見たならそれは知っていると思うのですが、思ったよりキツかったのでしょうか。
そういう方のために100円観光バスが1日中走っているのですが、それはどうやら乗りたくないというご様子。
というか坂が多いことをホテルに文句を言われても私たちにはどうすることも出来なのです。
地形を変えることは出来ませんからね。
女性からのクレーム②
- 指輪をどこかに紛失してしまった
- 昼間温泉に入った
- 今すぐ温泉の湯を全部抜いて探してほしい
勘弁してください。
他のお客様もいらっしゃいますのでこういうのは本当に困ります。
こちらのお客様は結婚指輪を無くしてしまったそうで血相を変えてフロントにいらっしゃいました。
大切な指輪を無くしてしまって焦る気持ちは分かりますが、私たちも営業中に温泉のお湯を抜くということは出来ません。
ただ深夜の時間帯は温泉の営業を止めるので、その時にスタッフが探しますと提案をしたのですが
大切なものだから今すぐに調べて!
とヒステリックに叫ぶ始末。
こちらも困っていると奥さんを探していたのか旦那さんが来てくれました。
少し落ち着いてきたので、夜にスタッフが探して見つかったらチェックアウトの時にお渡しをすることをお約束してお客様にはお部屋に戻って頂くことになりました。
結果を言うと指輪は見つかりませんでした。
ナイトの人が探してくれたのですが駄目だったようです。
チェックアウトの時間になり、またヒステリックになられたら嫌だなと思って待っているとその夫婦がチェックアウトの手続きに来ました。
私は真っ先に「昨日の指輪ですが夜に確認しても見つかりませんでした。申し訳ございません」と頭を下げるとお客様は笑顔でこう仰ったのです。
「あ、ごめんなさーい!昨日あれから部屋に戻ってカバンの中探したら見つかったの☆」
さいごに
さて、いかがでしたでしょうか?
以上が私が体験した6個のお話です!!
ずっとこういうのばかり対応していると感覚がマヒしてきてしまうのですが、仕事から離れて冷静に考えるとおかしいなって思います。
旅行なので羽を伸ばすのは良いですがネジは外してほしくないものですね!!
最後まで読んで下さってありがとうございました(*'ω'*)
Maki