旦那の本棚にこの本があったので興味が湧いた。
背表紙だけ見て「劇薬?危ない系の本??」と思い見てみると、よくあるビジネス本だった。
帯を見てみるとどうやら『非常識な仕事術』が書いてあるそうな。
ほう、面白そうじゃないか
そう思って本を開いた。
……そして読み終わった。
絶対真似できるわけないわ!
何だこの人バケモンじゃん!!笑
それがこの本の感想です。
さすが非常識な仕事術。
一つの映画を見たような壮大なお話です。
ただ、真似なんて出来ないけど
少しくらいなら自分のスキルに取り込めるかもしれない
とプラスに考えさせてくれる内容でもあった。
なのでここでこの本をオススメさせて頂こうかと思う。
「劇薬」の仕事術
この本では著者である足立光さんが働いてきた数十年間が書かれている。
1つの会社のことではなく、複数の会社での経験だ。
全ての会社は超赤字、右下がり急降下の戦場に自ら赴いて回復させるというRPGの勇者のようなお話。
足立さんが感情を大切にしている人のようで、本としてはとても読みやすい。
難しい言葉や堅苦しい言葉が並ぶと「あぁ…」と感じるが、この本では全くそういうニュアンスがないのが良い所。
本人が逆境に飛び込むのを楽しいと感じるドMさんなようで、楽しんで仕事をしている様子が伝わってくる。
章が細かく分かれてるから、分厚い本苦手な人でもスラスラ読めると思う。
足立光さんの職歴がヤバい
表紙には
- マクドナルド
- P&G
- ヘンケル
と書いてあって「凄いところで働いてたんだなぁ」と思って読み進めたらそれだけじゃないっていう。
- ブーズ・アレン・ハミルトン
- ワールド
その他、役職付きの経歴がズラリ。
社長とか執行役員とか当たり前のように書いていて、自分とは違う人種であることが一目瞭然。
ただ本の中では『役職付きであることの苦悩』にも少し触れられていて、むしろ
役職なんかにとらわれるな
という考えが書かれてて私は嬉しかった。
日本の役職付きだけでチヤホヤされてる人間は、一旦この言葉に貫かれた方が良い。
外資系のお仕事を長くやっていた方なので、日本のおかしいやり方をズバっと書いてくれてるのがスッキリする。
- 長い時間話し合って出した結果なのに、上司の一言で180度答えを変える
- 下の意見はそもそも聞いてもらえない
とかね。
日本を動かしている人がこういう考え方だと嬉しく感じる。
変えていくのは若い人だけど、実績ある人の言葉は私のような底辺の人間にとって勇気を与えてくれるね。
時代が近いので読みやすい
話の始まりは1990年、P&Gに入社したところから。
30年前なので少し遠い記憶かもですが[パンテーン]という知ってる単語が出てくるからイメージが湧きやすい。
ヘンケル時代の話では商品名は出ないものの「若者に人気のブリーチ材」というワードが。
もしかして人形が映ってるパッケージのアレかな?とすぐに直結する。
コンビニでもよく置いてあるもんね。
あんな印象的なデザインですが、元々は全然違ったパッケージだったそうな。
マクドナルド時代の話なんてつい最近のお話。
- 名前募集バーガー
- マックチョコポテト
- ギガビックマック
- チェルシーシェイク
- ブラックサンダーフルーリー
聞いたことあるやつありますよね?
この商品を打ち出したのが、この本を書いている足立さんだそうです!
なんだか知っているものだと親近感が湧くっていう不思議。
その時は全然知らなかったけど、ここら辺の商品が出る前は相当赤字だったのね。
それを一気にひっくり返したっていうんだからバケモノですわ。
仕事に対する考え方や気持ち
著者である足立さんの行動力は読めば読むほど異次元。
真似できない。
というか真似をする勇気が出ない。
逆を言うと勇気があれば真似は出来る。
- どうしてそんな修羅場に飛び込むの?
- どうしていい役職就けたのに3年で転職しちゃうの?
- どうやって時間を使ってるの?
- 「成長する」ってどういうことなの?
- 何に焦点を置けばいいの?
仕事をしていると出てくる素朴な疑問の答えがこの本の中に書いてある。
短い文章だけど、だからこそ分かり易く書いてある。
そこまでの域に達することは無理だけど、これなら真似できるんじゃないか?
こういう考え方をしたら仕事が楽になるかもしれない!
そんな仕事に対するヒントが書かれている良い教科書。
部下にビジネス本を貸すときにこの本を選んだら
「こんな本を読んでる上司なら仕事出来そう」
と思わせることが出来る!かもしれない(笑)
ただ、役職付きの人には絶対に読んでほしいなと感じる内容だった。
今の日本には足りないことが書かれているな、って。
皆が足立さんのような考え方ならもっと働きやすくてワクワクする職場になると思うんだ。
辛い職場より楽しい職場の方が良いじゃんね!
インフルエンサー目指すならこの本は外せない
私はこの本を読み、足立さんのことを「バケモノ」と表現したけど、インフルエンサーを目指すならこれくらい当たり前にこなせないといけないんだろうね。
実際にこうやって出来てる人が居るわけだし、数字でも結果を出している。
出来る人には出来る。
勿論生半可な気持ちと行動力では絶対に出来ないと思う。
だからこそ強い意志があればこの人のことも越えられると思うんだよね。
足立さんがこの本にヒントを書いてくれてるのだから、もっと上を狙えるはず。
他人の人生を覗くことで見えてくるものは沢山あるから、この本はとりあえず読んでおいて損はないよ。
最後に
本の題名になっている「劇薬」とは何のことなんでしょう?
答えは結構最後の方に出てくるけど、読み進めている途中で分かる人には分かると思う。
そして答えが出てきたときにニヤリとすることでしょう。
足立さんは「もう50歳」ではなく「まだ50歳」という考え方で、これからももっと成長していくんだろうな。
そういう精神は私も引継ぎたいですね。
そして新しいお仕事はIT系だそうで、知識の探求心が本当に凄い!
IT系は結構敷居が高いと思うのですが、ヒョイと行ける行動力は尊敬する。
今回紹介させていただいた『「劇薬」の仕事術』!!
気になったら是非読んでみて下さいね♪